2011年4月21日木曜日

新興国でイノベーションを起こすには"Jump into the Fish Bowl"





いま日本企業がどのようにして,急成長する新興国で戦っていけばよいのか.
新興国でイノベーションを起こすこと.それによって市場を開拓する.
そのイノベーションを起こすときに重要となる考えが,
i.schoolの冬のシンポジウムでも紹介があった.

"Jump into the Fish Bowl"
「金魚鉢に飛び込め!」

魚の行動は,金魚鉢の上からでは理解しきれない.
自分もその金魚鉢に飛び込んで,観察することで初めて理解できる.

新興国市場でイノベーションを起こしたいなら,することは同じだ.
理解をするためには実際に自分でその現場に飛び込まないとだめだ.
そして現場で人々の行動を理解したものが,

市場を開拓を可能とするイノベーションを起こすことができる.

たとえば,インドにおけるエアコンの開発.
日本人である私たちは,エアコンの冷風が直接体に当たるのは非常に嫌がる.
したがって,日本のエアコンの進歩のなかには,
いかに風が人を避けるように開発されきたものも存在する.

しかし,インドの場合はどうか.実は全く異なるのだ.
インド人は冷風にさらされる方を好む.
だから,日本で開発された風が人を避けるエアコンは好まれない.

日本の大手メーカーパナソニックは,現地でこの違いに気づいた.
インド人の好みを理解し,開発・販売されたエアコンは,
日本人の発想からでは生まれない斬新なエアコンだったという

いままでは,日本で開発されたものがそのまま海外へ販売され成功したものもあった.
しかし,これからそのやり方が通用するとは限らない.
海外の人の好みが日本の人の好みと必ずしも同じとは限らない.

なにより新興国でイノベーションを起こす為には,人間中心で考える必要がある.
この人間中心で考えるためには,現場に飛び込んで人々の行動を知るしかない.

水の上から魚を眺めていただけでは,魚の特性はわからない.
In order for Innovation! You have to Jump in!

参考文献 日経ビジネス(3.21.2011)特集「新興国中小都市、攻略」

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