2010年4月14日水曜日

「現役に活躍していたスポーツ選手が素晴らしい監督になれるわけではない」 第1回イノベーションケーススタディ

この授業では,企業(三菱UFJ信託銀行、ATカーニーなど)の方が講師をしていただき,
イノベーションマネジメントに関する実体験を行うということである.

第一線で活躍する講師陣による講義,ケーススタディ,グループワークを通じて
ビジネスの現場における理解を深めることを目的としている.

現場におけることが重要視されているのは,
僕たちTMIの学生の大半が社会に出たことがないためである.

今の日本では,経営者が育っていないことが問題の一つとしてある.
しかし,

「現役に活躍していたスポーツ選手が素晴らしい監督になれるわけではない」
ことと同様に,
仕事をしたことがない僕たちでも本講座によって,
将来の経営者になれる「かも」しれないということである.
◇授業メモ
・「技術に優れる日本企業がなぜビジネスで負けるのか」
・TMI正解がある問いを解くのはうまいが、解のない問いは解くのは苦手ということだ.
したがって,自分で考えること大事である.
・我が国の輸出依存度は実は低い
・日系企業は低収益体質


課題①「日本企業は何故グローバル競争で負けるのか?事例を示し,その理由を考察しろ」

課題②「経営とはなにか?」
「経営とは○○だと思う.なぜならば…」を自分の言葉で表現しろ.


2010年度 授業スケジュール4月6日(火):オリエンテーション
・ 産学連携プログラムの趣旨
・ 協力企業の紹介
◆ATカーニー
◆三菱UFJ信託銀行
・ 講義の流れ、成績評価方法など

【ATカーニー】
4月13日(火):日本企業が直面している技術課題
(山本直樹氏:ATカーニー、パートナー)
・ オリエンテーションと各回の概要の説明
・ 次回に向けた宿題の提示

4月20日(火):経営戦略と技術戦略
(山本直樹氏:ATカーニー、パートナー)
・ ITメーカを事例に、経営戦略と技術戦略の整合のとりかたについて議論する
・ (ケース)IBM, HP, SUN, DELL, マイクロソフト

4月27日(火):産業構造の変化と求められる対応
(山本直樹氏:ATカーニー、パートナー)
・ 技術進化が携帯端末の産業構造にどのような変化を与えたかを分析し、これらの変化への対応の巧拙が各社の業績にいかに影響を与えたかを探る
・ (ケース)Nokia, Samsungと日系メーカ

5月11日(火):成熟期における成長戦略とR&D
(山本直樹氏:ATカーニー、パートナー)
・ 市場や産業が成熟した環境下において、いかにして成長をドライブしていくのか。そうした中でR&Dの果たす役割について議論する
・ (ケース)移動体通信事業

5月18日(火):日本企業の成長戦略
(梅澤高明氏:ATカーニー、パートナー、日本代表)
・ これまでの議論の纏めとして、国際競争下における日本企業の成長戦略を探る
・ 企業成長のドライバーを類型化しながら、それぞれのベストプラクティスから戦略策定/推進の要件を探る

【三菱UFJ信託銀行】
5月25日(火):信託の仕組みとSRI
(加藤正裕氏:三菱UFJ信託銀行投資企画部主任調査役)
・ 信託の仕組み
・ SRIを取り巻く環境
・ SRIファンドの潮流
・ SRIファンドの今後の方向性
・ 今後の検討課題
・ ディスカッション

6月1日(火):買収防衛を巡る状況(1)
(田中邦晴氏:証券代行部ストックソリューション室室長)
・ TOB規制の概要
・ 買収防衛策の導入(新規・継続)事例とその傾向
・ 買収防衛策に対する投資家・株主の評価
・ 買収防衛策の限界と企業側の取組み
・ 敵対的買収攻防の実際(事例研究)
・ 次回ケースの紹介

6月8日(火):買収防衛を巡る状況(2)
(田中邦晴氏:証券代行部ストックソリューション室室長)
・ ケーススタディ(課題は6月1日の講義で提示)

6月15日(火):退職給付会計と年金制度(1)
(中込信之氏:年金コンサルティング部調査役、年金数理人)
・ 退職給付会計の概要
・ 退職給付会計が企業財務に与える影響
・ 年金制度の見直し(給付減額と受給権保護)
・ 年金制度の見直し(事例研究)
・ 次回ケースの紹介

6月22日(火):退職給付会計と年金制度(2)
(中込信之氏:年金コンサルティング部調査役、年金数理人)
・ ケーススタディ(課題は6月15日の講義で提示)

【ケーススタディ1日コース】
6月29日(火):味の素:内容についてはTBA

7月6日(火):経済産業省:内容についてはTBA

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