シンポジウムの後半では以下のテーマについて,パネルディスカッションがあった.
Q.求められるイノベーション人材像は?
Q.イノベーション人材は育成可能か?
Q.イノベーション人材を育む、条件は?
これらの質問は,i.schoolに参加する際に念頭に置くといいと思う.
以下に,シンポジウムで記憶に残ったことを自分の解釈で書き記す.
・「アントプレナーでなくても,イノベーター」
イノベ—ターはアントプレナーである.という考えもあるが,
アントレプナーもいつしか企業を大きくすることに邁進してしまう.
そのとき,アントプレナーはもはやイノベーターでなくなってしまう.
グーグルもつまらない企業になってしまった.
グーグルではもう自分のやりたいことはできない.つまらない.
そういって,辞めていったトグーグルのトップデザイナーがいるらしい.
企業が大きくなると必然的にそうなってしまう。
大きな組織に含まれると,イノベーションが起きなくなってしまう.
この現象を乗り越えることができる人材こそ,
いま求められているイノベーション人材なのかもしれない.
・「イノベーション人材は育成できる.育成しなくはならない.」
可能かどうかでなく,いま早急に取り組まなければならないこと.
そして可能であると考えている.いまやっているi.schoolが,その取り組みである.
いままでの大学の教育に欠けているものがある.
それは,新しいものを生み出す力.
しかし,どうすればこの新しいものを生み出す方法論を教えられるのか?
日本にも,中国にも,スティーブジョブスのような,
新しいものを生み出す力をもった人物は今のところいない.
いまi.schoolがやっていることは,
そういった人物に教えることで育てようとしていることだ.
若いということだけで可能性がある.
しかし,育成はできるだけ早く始めた方がいい.
教育に早く入れた方がいい.図工の時間を増やした方がいいのかもしれない.
でもこの時間を図工と呼ばない方がいい.
・「恥ずかしがっていたらイノベーションは起こせない」
イノベーションは恥ずかしさの抵抗を無くさなければいけない
頭に思ったことを,外に出す必要がある.
恥ずかしがる必要などない.いまこそ無くすべきである.
・「イノベーション人材を育む環境」
共有な使命感をもつ場が必要.
そして,そういった志をもった人間が必要.
彼らは,「やっていいんですか?」ではなく,勝手にやってる人間だ.
・「イノベーティブ思考をふるまい,必要なときに求められる.孤立はだめ.」
今年i.schoolの卒業生の多くは大企業に就職する.
大企業でもi.schoolで学んだことを社会に出ても積極的に活かしてもらいたい.
しかし,孤立してしまったら決してだめだ.
重要なのは必要なときに必要な人間・企業であること.声がかかる人になること.
これを意識しながら,
うまくイノベーティブな思考を周りにふるまうことができる人材.
そういった意味で,i.schoolではチームワークというものも大切にしている.
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