将来はビジネスデザイナーという仕事を作ってみせると意気込む大学院生. 東京大学技術経営戦略学TMIから
i = international & i = innovation
に関係することを i = 自分がブログでさけぶ.
そんなブログである.
2011年5月12日木曜日
東大生は「未来洞察フレームワーク」と出会った.第1回i.schoolワークショップ①
第1回 i.school ワークショップ「日本の農業の未来」概要・動画の紹介
ですでに第1回ワークショップの簡単な紹介はしたが,
もう少し各場面の詳細を「東大生は...」シリーズで紹介していこうと思う.
第1回i.schoolワークショップ「日本の農業の未来」は,
未来洞察フレームワークを使って進めていくことになる.
そもそもなぜ「未来洞察フレームワーク」を使う必要があるのだろうか.
それに加え,なぜ「未来」を知ることが重要なのだろうか.それは,
1. 急激な技術革新やニューエコノミーの台頭によりいままでの常識が通用しない
2. 国際化(グロバリゼーション),ボーダレス化によりも多様化が進む
3. 既存のパイの競争からマイナスサムへ(全員の利得がマイナスになること)
これらを踏まえると,
ライフスタイルやビジネスモデルの革新による
新たな市場の創造と機会の創出が求められている.
本から野菜までをインターネットで簡単に買える時代になったことで,
本屋は減少し,デパートも売上が低下する一方だ.
こんなことを誰が10年以上前に予想できただろうか.
世の中は,不確実性を含む時代に今後よりいっそう突入するのではないか.
したがって,こうした10~15年という中期的な変化を
洞察する重要度は今後いっそうに増すであろう.
しかし,10~15年という中期的な変化を過去や
現状の延長戦の予測のみで洞察することは可能だろうか.
それでは限界なのではないか?
そこで今回「未来洞察フレームワーク」として,
定性的な未来変化要因をしらみつぶすと同時に,
いろいろな変化の可能性をシナリオ化を行う.
(スキャニング,シナリオプラニング)
この手法には,要素そのものの変化を捉え,
今は存在しないような市場変化を認識するのには最適だ.
一方で,定量的に検証するには膨大な手間がかかる可能性がある.
未来洞察フレームワークは以下の手順で進めていく.
①知識のインプット(フィールドワーク,有識者のヒアリング)
→DAY 1&2 UNDERSTANDING "FIELDWORK & LECTURE"
②未来イシューの設定
→DAY 2 FUTURE INSIGHT FRAMEWORK "FUTURE ISSUE"
③スキャニングとそのクラスター化
→DAY 3 FUTURE INSIGHT FRAMEWORK "SCANNING"
④インパクトダイナミクス
→DAY 3 FUTURE INSIGHT FRAMEWORK "IMPACT DYNAMICS"
⑤アイディア作成・シナリオ記述
→DAY 4 CREATIVITY "GROWING THE IDEA"
注意をしなくてはならないのが,
各手順で議論・思考スタイルが違うということだ.
・演繹推論→ ①,②
・帰納法(KJ法)→ ③
・仮説生成(アブダクション)→ ④
・類推(アナロジー)→ ⑤
最終的には,
一. 未来イシューの設定
FACT(即知)とFAITH(知らないということを知っている)領域からの未来洞察
二. スキャニングに社会変化仮説
FEAR(知らないことすら知らない)領域からの未来洞察.
三. インパクトダイナミクス
「一. 未来イシューの設定」と「二. スキャニングによる社会変化仮説」を
強制的に掛け合わせることで,未来シナリオを作成する.
このプロセスが未来洞察フレームワークだ.
それでは,未来洞察フレームワークをそれぞれを順番に紹介していきたいと思う.
東大生は「未来イシュー」に取り組んだ.へ続く...
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