今回のワークショップのフィールドワーク先として訪問した農業生産法人サラダボウルでは,
「農業の常識を疑い,非常識の中に価値を見出す.
その価値ある非常識をカタチにする.」
その価値ある非常識をカタチにする.」
ことを心掛けているということだ.
そもそも,いままでの農家の農業にはたくさんの固定観念があった.
そしてその固定観念は長年そのままにされていた.
しかし,農業生産法人サラダボウル代表の田中さんは
それに対して真っ向から疑問をもった.
それに対して真っ向から疑問をもった.
猛烈サラリーマンをやっていた田中さんだが,
日本の農業の可能性に着目し,それまでの高年収を捨て農家に転職した.
例えば,生産管理について.
自分たちはこんなにがんばってるという感情的な問題によって,
自分たちのプロセスを見直せないし,他の人も伝えることができない.
だから制度が悪いという議論になったりする.
しかし,きちんと利益が出している農家の現場が素晴らしい.
販売が素晴らしいから売れるわけではない.
農業に関して他の農家と意見が食い違うほど,そこに「チャンス」が潜んでいる.
このように考え,はじめは農業に関しては素人だったのにも関わらず,
今では地元に人々には信頼され,農地の拡大を日々を進めている.
このようにチャンスがたくさんあるように思える農業ビジネス.
しかしやられていないことも多く,チャンスか多いだけに,
農業の経営者になったときに求められる重要なことがあるということだ.
それは,
「なにをしようかではなく,なにをするのをやめようか」を決めること.
みんなが最近やって上手くいっていそうだからやる.特に根拠がないのにやる.
経営戦略専攻の自分としては,その判断基準を田中さんにお聞きした.
違和感がある時は必ず断る.
隣の芝は青く見え,欲との戦いがあることを忘れない.
特に誰とでも嘘なく話すことが重要.そして,支援があるからやるは失敗を招くことが多い.
これの判断基準はどこで磨かれたのか.
銀行員時代に多くの経営者と接していることと,
多くのトライ&エラーで磨かれたのではないかと私は感じている.
経営者を将来目指すのであれば,日頃からこうした判断基準を意識して鍛え,
なにをするのをやめようかを決める準備をすることが重要なのかもしれない.
参考文献
田中 進,「ぼくらは農業で幸せに生きる [単行本]」,2010/01
>これは今回のワークショップで事前に読んでおく本として推薦された.
0 件のコメント:
コメントを投稿